株式会社 ニッキン
鋳造添加剤製造部
ニッキン製品は「唯一無比の不思議な鋳造添加剤」として、信用を得て永年親しまれ、自動車部品製造をはじめとする我が国の鋳造工業を支え続けてまいりました。
よりよい製品づくりの工夫と考察は、21世紀の現在も受け継がれており、当社独自のノウハウを駆使して、鋳造企業の皆様が望まれる高品質の添加剤をご提供してまいります。
ニッキンの接種剤やフラックスを使用した鋳造製品は、今日もどこかで皆様の生活を支えています。
鋳造組織の偏析防止・微細化剤
ニッキンSP剤
創業来のたゆまぬ研究と考察から生み出された鋳造組織の偏析防止・微細化剤「ニッキンSP剤」。
鋳造組織の微細化と偏析防止、有害元素の影響を著しく低減または抑制する効果により、常に安定した溶湯を溶製し、高品質の鋳造品を再現性良く生産できる高品位添加剤です。
ニッキンSP剤の発想思考
充分管理を施された健全で清浄な溶湯を、諸条件を満たした鋳型に鋳込んだ場合でも、時として「ブロホール」「ピンホール」「ざく巣」などの生成により、せっかく苦心して造った鋳造製品を廃却のやむなきに至ることがあります。
これらの不具合は「溶存ガス」「核生成」「凝固収縮」「表面張力」など諸因子の影響で、対策としては「拡散」「偏析」の諸論活用による「物理的対策の実施」が不可欠となります。
物理冶金の根本精神と特徴に基づき、不具合製品生成の真理を仮定すれば、該部に押湯の設置が適切であり、押湯設定が困難な部位に生成する欠陥は、鋳込まれた溶湯の「溶質原子の拡散速度」を何らかの方法により「調整する工夫」を実施することで、不具合の生成を抑制できるはずであるとニッキンは考えました。
超微量の添加で経時変化現象を著しく抑制
生成空孔表面に発生した自由エネルギーの増加に打ち勝ち、微細空孔が安定な核へと成長するのを「抑止」「抑制」「コントロール」するためのたゆまぬ考案と研究の成果により開発されたのが、高品位添加剤 ニッキンSP剤です。
ニッキンSP剤は、他社製品と比較して、極めて微量の添加で経時変化現象の発生を著しく抑制。
脱ガス・脱水素にも優れた効果を発揮し、安定した溶製と高品質の鋳造を可能とします。
《標準使用量》
0.02%
（溶湯100kgにつき20g)
《使用量範囲》
0.01～0.03%
（溶湯100kgにつき10～30g）
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主な効果 |
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鋳造組織の微細化 脱酸、脱ガス 脱水素 核生成と著しい防巣 偏析防止 溶質原子の拡散高速化 溶質原子の流動性の最適化 |
ニッキンSP剤 ラインナップ
No.38シリーズ
各種鋳鋼・鋳鉄用接種剤
普通鋳鉄、高級鋳鉄、合金鋳鉄、合金鋳鋼、特殊鋳鋼用の偏析防止・微細化接種剤。
No.4シリーズ
各種銅合金用フラックス
非鉄金属とその合金、純銅、及び銅合金用の鉛フリー偏析防止・微細化剤。
その他
各種銅合金用フラックス
各種銅合金用のカバーリング、分離剤。
| 品番 | 適応材質 | 特 徴 |
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No.38
F |
普通鋳鉄,合金鋳鉄,合金鋳鋼,特殊鋳鋼 | 鋳造組織の微細化, 偏析防止, 脱水素 |
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No.38 FL |
普通鋳鉄, 合金鋳鉄, 合金鋳鋼, 鋳鋼大物製品用 | 鋳造組織の微細化, 偏析防止, 脱水素 |
| No.4 | 青銅, 黄銅系合金, 鉛フリー青銅,鉛フリー黄銅系合金 | 鋳造組織の微細化, 偏析防止, 脱水素 |
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No.4
H |
青銅, 黄銅系合金, 鉛フリー青銅,鉛フリー黄銅系合金 |
鋳造組織の微細化, 偏析防止, 脱水素（自動注湯設備タイプ） |
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No.4 H2 |
青銅, 黄銅系合金, 鉛フリー青銅,鉛フリー黄銅系合金 |
鋳造組織の微細化, 偏析防止, 脱水素（取鍋添加タイプ） |
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No.5 |
青銅系合金 |
カバーリング, 地金良質化（分離剤） |
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No.5 S |
青銅系合金 （自動注湯専用保持炉用） |
カバーリング, 地金良質化（分離剤） |
| No.7 | 鉛フリー青銅系合金 | カバーリング, 地金良質化（分離剤） |
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No.7 A |
鉛フリー黄銅系合金 | カバーリング, 酸化防止 |
| No.8 | 黄銅系合金 | カバーリング, 酸化防止 |
完全個別受注生産
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株式会社 ニッキン
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